2016.12.09 UP
知っているようで知らない! 海外のクリスマス特集日本と大きく違う、海外の伝統的なクリスマスの習慣をご紹介します。
12月に入ると日本でも一気にクリスマスムードに!私たちにとってのクリスマスといえば、恋人や友達と過ごす日だったり、ディナーには豪華なホールケーキにケンタッキーフライドチキンだったりしますね。
でも実はそれ、海外のクリスマスとは大きく違い日本独特のものだって知っていますか?そこで今回は、外国のクリスマスの習慣をご紹介します。
text_Kaori Anbo
クリスマスマーケットの発祥国【ドイツ】
この時期「一度は行ってみたい!」クリスマスマーケット発祥の国ドイツ。
ドイツには世界三大クリスマス市「世界一有名なニュルンベルク」「世界最大のシュトゥットガルト」「世界最古のドレスデン」があります。その一つ、ニュルベルクは中世の面影をそのまま残す町並みはまさに”おとぎの国”そのもの!マーケットを歩いていると必ず目にするのが、シナモンやオレンジなどのスパイスが入った「グリューワイン」。 ドイツの底冷えする寒さの中、マーケットを歩くには、このホットワインが必需品なんだそう。マグの柄も様々あり、記念に持ち帰ることもできます。
サンタクローの起源はここ【べルギー】
みなさん、そもそもサンタクロースって誰なの?と思ったことはありませんか?クリスマスはキリストの降誕祭。でもサンタクロース=キリストではありませんよね。実はその正体「聖ニコラ(サン・ニコラ)」という人物なんです。聖ニコラは赤い司教の召物に長い白ひげ姿をしていたと言われ、貧しい人々や子供たちを助けたとして崇められていました。17世紀アメリカに渡ったオランダ人により聖ニコラのお祭りが伝えられ、現在のサンタクロースの姿になったと言われています。
彼の命日である12月6日にはベルギー、オランダ、ドイツ、オーストリア、スイス、フランスの北東部でお祭りが行われています。地域にとってはクリスマスが近いことから、聖ニコラのお祭りをしなくなった国や地域もあるよですが、ベルギーでは今でも12月に2つのお祝いをしているのだそう。ベルギーの子供たちは5日の夜、暖炉のそばに靴下やスリッパを置き、聖ニコラからのプレゼントを心待ちにしながら眠りにつくのです。
25日のクリスマスには日本でもよく食べられる、ブッシュドノエルが定番。ビール大国ベルギーらしい、毎年味やパッケージを変え発売されるクリスマス限定ビールもクリスマスの楽しみの一つです。
そしてベルギーもまた、クリスマスマーケットは欠かせません。特にブリュセッルのマーケットはとにかく壮大!
観光スポットとしても有名な世界一美しい広場と言われるグラン・プラスでは、広場中央にクリスマスツリーが飾られ、広場全体がスクリーンになり、美しい音と光で彩られます。サン=カトリーヌ広場には観覧車が特設され、ブリュッセルの街が遊園地のように!
また、クリスマスマーケットには毎年「テーマ国」があり、なんと2016年は国交150周年を記念して日本が選ばれました!11月25にちからスタートしたカトリーヌ協会のプロジェクションマッピングでは、日本を代表する浮世絵師「葛飾北斎」の作品が映し出されます。期間は1月1日まで!
クリスマスに真似してみたい!【イギリス】
イギリスと言えば「クリスマスキャロル」を思い浮かべる人も多いのではないでしょうか?
原作はイギリスの文豪チャールズ・ディケンズが1843年12月19日に発表した小説で、今までに映画やアニメなどにリメイクされながら、170年以上世界中から愛され続けています。そんなロンドンのクリスマスマーケットは美しい街並みとイルミネーションがとても印象的。
欧米のクリスマスはとても似ていますが、イギリスには独特の習慣が沢山あります。
例えば、クリスマスまでの日々を待ち遠しく数える「アドベント・カレンダー」。カレンダーについた25個の窓を毎日開いていきます。窓を開くと可愛い絵柄やお菓子が入っていたりと子供達から大人気なんです。
また、イギリスでは日本の年賀状のように友達や会社の同僚など自分と近い関係の人へクリスマスカードを送る習慣があります。
イギリスのクリスマス伝統ケーキは、ドライフルーツたっぷり入った真っ黒い「クリスマスプディング」。作ってから寝かせれば寝かせるほど美味しくなるというプディングには、クリスマス当日にたっぷりブランデーを振りかけた後、そこに火をつけフランベしてから食べるのが伝統的なんだそう。
一般宅のルミネーションが凄すぎる【アメリカ】
アメリカのクリスマスはとにかくイルミネーションがすごい!
ロックフェラーセンターの巨大クリスマスツリーを始め、高級ブランドや老舗デパートが連なるニューヨーク5番街の豪華なイルミネーションや街頭ウィンドウは、街を歩いているだけで気分は最高潮!
これだけでも圧倒されるところですが、さらにすごいのが一般宅のイルミネーション合戦なんです。最近ではテレビで特集が組まれるほど、アメリカ国内でも話題になっているよう。毎年それぞれの家主が趣向を凝らしたイルミネーションを演出するので、とても見ごたえがあります。
クリスマスでは七面鳥(ターキー)を食べ、デザートにはアップルパイやパンプキンパイ、クリスマスクッキーを食べるのがアメリカの伝統的なクリスマス料理。日本のような生クリームたっぷりのクリスマスケーキはありません。飲み物は、エッグノッグという牛乳とクリーム、溶き卵を合わせたものに、シナモンやナツメグで味をつけた甘いドリンクがアメリカのクリスマスの味。大人はそこにラム酒やブランデー、ウイスキーを加えたアルコール入りエッグノッグを楽しみます。
いかがでしたか?
一度訪れたことのある国でも、クリスマスにはまた違った雰囲気を楽しむことができそう!
日本でも簡単に取り入れられるレシピやグッツなどもあるので、今年のクリスマスは本場外国のクリスマスを家庭で試してみるのも楽しいかもしれませんね。